独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」において、二つ星を宣言しました。
「SECURITY ACTION」は中小企業自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度で、安全・安心なIT社会を実現するために創設されたものです。
当社は今後もセキュリティ意識の向上に努め、取り扱う情報のセキュリティ強化を進めてまいります。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」において、二つ星を宣言しました。
「SECURITY ACTION」は中小企業自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度で、安全・安心なIT社会を実現するために創設されたものです。
当社は今後もセキュリティ意識の向上に努め、取り扱う情報のセキュリティ強化を進めてまいります。
ビキアの萩尾です。
今回はIoTをスポーツ(フリークライミング)で利用するケースについて紹介します。
フリークライミングは、自然や人工の岩壁を人工的な道具(ロープや縄梯子など)を使わずに自分の力だけで登るスポーツです。ただし、落下した時の安全確保のために、腰に巻いたハーネスにロープを結ぶ場合もあります。
さて、今回のブログでは、クライミングジムにおいて、登る人(クライマー)にIoTセンサーを装着し、7~8メートルのルートを登った動作について計測したデータを紹介します。ちなみに、センサーは服の上にテープで貼り付けたのですが、服がよれたりすることもあったため、精密なデータとはなっていないことを予め承知の上参考にしてください。「IoTセンサーを使ったらこのようなデータが取れた」程度として受け取ってください。
まず、登っている環境ですが、下の写真のように人工的な突起(ホールド)が取り付けられている壁が現場となります。ホールドが色分けされているのは、「〇色のホールドだけを使って登るとグレードが〇級」のように難易度が分かるようになっているからで、自分の実力に応じて登るルートを選べるようになっています。手前にロープが上まで続いているのが見えますが、クライマーは、壁に取り付けられている”開閉式ゲート付金属の輪(カラビナ)”に自分のロープを順次通しながら登っていきます。ロープのもう一方には安全確保要員(ビレイヤー)がいて、ロープの送り出しや保持を行っています。ビレイヤーは常にロープの長さの調整を行っており、クライマーが力尽きて落ちたりした時に床まで落ちないよう食い止めます。写真の壁は上級者用で、手前に20度ぐらい傾斜しており、クライマーが落ちると宙吊り状態になります。
では、データの紹介です。
下のグラフは、私の友人にこの壁を登ってもらい、最終点近辺で意図的に落ちてもらったケースのものです。X軸は時間の経過、左Y軸は加速度、右Y軸は気圧の数値です。データのサンプリングは1秒間に10回行っています。
まず、気圧と上下の加速度(“加速度Y”のラベルがついたもの)を示したグラフ(下図)です。気圧のデータからは、クライマーが壁を登り始め高度が上がるのにしたがって気圧が下がっていることがわかります。トータルで7~8メートル程度の高さですが、気圧が微妙に変化しているのです。後半6:10のあたりで急激に気圧が上がっていますが、このタイミングでクライマーがホールドから手を離して3メートルぐらい落下しました。その後はビレイヤーがロープを繰り出してクライマーを床まで下ろしたので、ゆっくりと気圧が上がっています。
次に、上下の加速度についてですが、まず、マイナスの方向に動いている加速度は、センサーが上に持ち上げられたことを示します。4:40と4:43の間近辺でクライマーが素早く登った特徴があります。後半、クライマーが落ちた瞬間にプラスの方向に加速度が発生しました。その直後に今度はロープが張りつめてビレイヤーの落下を止め、続いて伸びきったロープが縮む事で上向きの加速度が発生しました。クライミング用のロープは衝撃を和らげるために結構伸びるようにできているのです。
更に、左右(“加速度X”のラベルがついたもの)と前後(“加速度Z”のラベルがついたもの)の加速度を追加してみます(下図)。まず、初期値がX,ZとYで違っていますが、Yは重力が常に作用しているために-1近辺になります。一方、XZ(水平方向)には重力は影響しないために0を指します。このグラフのX,Z軸の変化では、クライマーが前後左右にどれぐらい振れていたかがわかります。
前後の加速度において、登り始めてすぐにマイナスの加速度がついていますが、登った壁は手前に傾斜しているので、体も反り返った状態になり、重力の影響を受けてマイナスの加速度になります。
また、ここでは紹介していませんが、今回使用したIoTセンサーは地磁気も計測できるので、クライマーの向きの変化も把握できます。ビデオで同時に録画しながら記録すればさらにわかりやすいデータになるでしょう。
最後に、今回のこのデータによって何かの新しい発見があったわけではありませんが、競技者にIoTセンサーを取り付けることで様々な知見を得ることができます。なにより、このIoTセンサーは小型でどこにでも装着でき、データは無線で飛ばすので、競技者の邪魔にはなりません。以前のブログで紹介した通り、水中でもある程度の深度ならなら電波を飛ばせるので、競泳などでも使えるかもしれません。
これまでにもスポーツ専門の計測センサーは数多く存在していると思いますが、今回使用したIoTセンサーキットは、汎用性があり、かつ低コストでセンシングできるのが大きな強みです。
ビキアの相馬です。
観測所のダッシュボードの公開、ご好評を頂いています。 まだ、ご覧になっていない方は是非! 横浜観測所へ(アカウント/パスワード共に”guest”)
現状のBluetoothの通信環境に関してご報告させて頂きます。
ビキア 「IoTスターターキット for μPRISM」では、センサーとゲートウェイの間はBluetoothで通信します。前回もこのブログでお話させて頂きましたが、横浜の観測所では結構な距離があり、接続があまり安定しない状況でした。
先日、メンテナンスの際、距離はあまり変わらないのですが、より電波が回り込まない位置に設定してみました。(おそらく若干遠くなったと思います。)
この結果、安定度が増しました。万一、接続が切れた場合でも、すぐに接続状態に戻るようになりました。
弊社、スターターキットでは通信が切れても(再度接続できる環境になれば)自動的に接続を回復するように出来ています。サンプリング時間にもよりますが、短い時間の切断ならば計測に対する影響はたいしてありません。
加えて、私はBluetoothの切断の通知をメールにより受信するように設定しています。変更前は頻繁に、それこそ朝でも、夜中でも関係なくアラートメールが来ていました。最近は、ずいぶん落ち着いており、枕を高くして眠られるとはこの事です。
しかし、切断はあまり気持ちのいいものではありません。
ビキアの萩尾です。
中小企業の経営者の方であれば一度は導入を検討したことがあると思われる補助金のお話です。
世の中には様々な補助金がありますが、中小企業に対してもバックアップしてくれる制度があります。例えば、作業の改善をおこなったり、新しいものやサービスを創出したりする事で、その経費を補助金で補うことができます。補助金は資金が豊富でない中小企業にはありがたい制度で、弊社でも利用しています。
さて、ここからが本題で、IoT補助金の話をします。
「IoT、ビックデータ、AI」は作業の効率化や新たな製品やサービスを創出することで産業界にとっては注目のテクノロジーで、国策として導入が推進されています。試しに「Society 5.0」や「未来投資戦略2017」などと検索すればその注目度合いが分かるかと思います。しかし、IoT導入の恩恵を受けるであろう産業であっても、中小企業ではなかなかその数が増えていません。なぜでしょうか。
大企業などでは何十年も前からIT化が進められ、機器やネットワークのインフラも充実していることから、IoT導入のハールドルは高くはありません。しかし、中小の、特に非IT系の企業となると、IoT化はもちろんIT化さえ難しいところが数多く存在します。その理由を中小企業庁が出している資料から抜粋すると「中小企業におけるIoT,AIの活用状況は1割未満となっており、この数字をあげるためには”人、知恵、金”が必要である。」と述べられています。手間とコストがかかるのです。
更に、総務省の通信白書によると、日本の企業は他のIT先進国に比べて「IoT化の恩恵についてあまり期待していない」と思っており、IT/IoT化の意識が低いという傾向があります。世界的には、ここ4~5年でIoTデバイスの数が倍になると予想されているのですが、日本ではそうはいかないようです。
そこで補助金の登場となります。仕組みとしては、IoTを活用した取組をしている中小企業に対して、資金面での支援が行われるというものです。機器の導入費用からコンサルタント委託経費まで賄える補助制度のものが多いので、”人、知恵、金”のすべてに適用できます。
弊社が籍を置くがあります。 弊社のIoTスターターキットはこの横浜市のIoT補助制度の対象システムとなっており、補助金の限度額まで利用できるお得セットを期間限定で発売しています。横浜市に限らず、多くの自治体や団体からIoT補助金が提供されていますので、ネットで検索してみてください。また、弊社では補助金を使ったIoT導入に関してアドバイス等できることもあると思いますので、不明な点については弊社にお問い合わせください。
ビキア相馬です。
弊社では、皆様にダッシュボードとは、どんなものかをご紹介したく、横浜観測所を設置しました。アクセスはこちらから(アカウント/パスワード共に”guest”)
今回は設置したセンサーが不可解な状況を計測していますので、そのご紹介です。 まずは、観測の環境を確認しましょう。 私は色々なところでIoTスターターキットをご紹介する際に『先入観を持たずに、まず測定しましょう。』とか『データを取ると何か意味があるかもしれません。』などとアドバイスしています。しかし、今考えると、自分自身が先入観モリモリだったことが分かります。 話を謎の観測データの件に戻します。 しかし、なぜ?紫外線が夜に?しかも片方のμPRISMセンサーだけが。。現象は明確なのですが、説明がつきません。過去に遡って、いつから発生しているのか調べてみました。 9月11日から、この現象は発生しています。(別の記事でも説明していますが、センサーは、ほぼ同じ環境、条件下で2つ設置しています。下のグラフは、両方のセンサーの紫外線の状況を赤と青で表示しています。因みに、データで赤がなかったりデータが途切れたりしているは、その間、通信が途絶えたことを意味します。) 印象としては、今年は9月に入ってから急に寒くなって、雨が多かったと思いました。しかし『急に気温が下がったのは、いつからだったろうか?』という感じです。天気予報は大雑把な値しか示しません。『そうだ!気温ならダッシュボードに記録がある!』(そのために設置しているのに、それさえも忘れそうでした。) 9月10日から11日に掛けては、ぐっと温度が下がっている様です。『原因はこれか?』と思えるようなグラフは得られますが、なんでかは、さっぱりわかりません。 現段階ではオカルト現象です。でも、見る人が見れば「塩ビの○○○放射だよ」とか「夜には蜘蛛の巣は光るんだよ」と言い当てられる可能性もあるでしょう。もし、何かご存知の方いれば、教えて頂けると助かります。 私達は多くの場合、知覚できる情報を元に状況を認識します。IoTスターターキットを使うことにより、あなたの知覚出来る情報を質、量、時間的により高めることが可能です。 本現象は継続調査ということで、進展ありましたら、また、こちらでご報告します。
先に話しておきますと結論はありません。この現象の原因は、未だ謎のままです。
この観測の主な目的は「直射日光の影響を排除し気温を計測する」ということで始めました。センサー周りの空気を循環させることにより、直射日光の影響を受けないということを再検証するため、センサーは塩ビのパイプに収めてあります。(「通気筒」というそうです。)
塩ビのパイプの上部には、雨をしのぐための蓋があります。(↓下の写真)
センサーは筒の中に納まっていますので、環境光や紫外線は、あまり意味のない情報と考えていました。『そんなことを測定しても仕方がないが、μPRISMには7種のセンサーがパッケージ化されているので仕方ない。』と考えていました。(ちなみにセンシング種別毎にダッシュボードから簡単にon/off出来るので、環境光や紫外線は、センシングしないという選択肢もあります。)
横浜観測所の片方のセンサー(00089C001D36)の紫外線が少し反応していることに同僚Tが気付きました。なんだか一定間隔だったので、ただの興味本位で調べることにしました。最初は観測したのが夜でしたし、小さい値しか出ていないので、多分ノイズであろうと考えていました。
しかし、過去のデータを集計してみると、夜だけに紫外線が検知されていることが判りました。(赤が「00089C001D36」で、青がもう1つのμPRISMの紫外線の値を示します。)
直ぐに過去のデータを見ることが出来るというのは威力絶大です。また、長い時間のスケールで見ることも重要だと再認識させられました。短い時間で見ていたら、きっと、この様なことは気が付かなかったと思われます。
なぜ、9月11日から?謎は深まります。繰り返しになりますが、過去のデータを見ることが出来ることは、非常に便利です。一昨日、何を食べたかも定かでない私にとって、約1か月前に何をしていたか覚えている訳がありません。過去のチャットやメール、バグや様々な情報を管理しているチケットなどを漁ってみましたが、結局のところ、何も判りませんでした。
下のグラフは青が気温、赤が紫外線です。
湿度を見れば雨がわかるかも?うーん、9月12、13日は晴れたようですね。これは、あまり相関がみられない様でした。下のグラフは青が湿度、赤が紫外線です。
最初に説明した通り、なぜ夜に紫外線が感知する原因は、まだ判りません。
「なんだよ、判らないなら、その製品は役に立たないじゃないか」というご指摘があれば、そうかもしれません。ここから、何か意味のある情報を導き「夜に紫外線が検知される様になると秋だとか、1人前になったとか、幸運が訪れる。」みたいな結論にしなければなりません。